きゅうりの育て方・支柱の立て方

病気に注意

 

 

きゅうりの栽培で最も注意しなければならないのが病気の予防です。「つる枯れ病」は地際が灰色になって、小さい黒い粒が多数発生する病気で、病状が進むと枯れてしまいます。葉には褐色の病斑が現れますが、発生しやすいのは高温多湿時です。

 

その対策としては、まずは連作を避けることで、排水を良く株元を高くして地際だけ乾燥させます。

 

それでも発病したら株は抜き取って処分することをお勧めします。薬剤は、トップジンM水和剤、ロブラール水和剤などがあります。

 

「つる割れ病」は株の地際に水が浸みたような病斑が発生して、割れ目ができ、くびれたりヤニが出たりします。最後は株全体が黄化して枯れてしまいますので、対策としては発病したらあきらめて、抜き取った方がいいでしょう。

 

「べと病」はきゅうりの葉の表面に黄色い病斑が現れて、裏には灰色のカビが発生する病気です。これは低温多湿で発生しやすいので、発生するとあっという間に広がります。

 

対策は湿度が上がらないよう、間引きなどで風通しを良くすることで、肥倍管理にも注意してください。予防的薬剤として、ジマンダイセン水和剤・ペンコゼブ水和剤などがあり、発生したらアミスター20フロアブル・リドミルMZ水和剤などを使います。

 

ウイルス病は害虫が媒介しています。アブラムシ類が媒介するのが、キュウリモザイクウイルスとカボチャモザイクウイルスで、コナジラミ類が媒介するが、キュウリ黄化ウイルスなどとなります。

 

ウイルス病は薬剤での治療はできないので、株は抜き取って焼却処分しなければなりません。感染した株に触った手やハサミからも他の株に移ってしまうので、アブラムシなどの害虫はとにかく寄せつけないことが最大のポイントです。